教授になる道のり in アメリカ

30代の中年のおっさん(日本の高卒)が人生最大の会心の一撃で2016年の4月に第一志望だったカリフォルニア大学バークレー校に合格!!カリフォルニア州のコミュニティ・カレッジで教授になるまでの日々や思考を綴ったブログ。

本の紹介

今回の投稿は一冊の本『すごい進化 「一見すると不合理」の謎を解く』を紹介したい。本の著者である鈴木氏との出会いはBerkeley Japanese Academic Network、通称(BJAN)というUC Berkeleyを拠点に研究活動を行う理工系研究者間の研究交流を促進する集まりである。先月、理系でもなければ研究者でもない僕を幹事の方が寛大な心で誘っていただき参加することになった。ここで幹事の方には厚く御礼申し上げたい。




今月のBJANの研究発表での内容は以下の通りである。BJANのホームページから一部抜粋して示したい。

 

 

【第30回交流会】

 2017年6月16日(金)18:00〜  於: UC Berkeley, Stanley Hall 221


研究発表:鈴木 紀之さん  
「適応と制約、宗教と科学:進化の何が問題か」(Department of Environmental Sciences, Policy, and Management, UC Berkeley, Postdoc)



彼の研究発表の中で「進化と宗教」の話が出た時には食い入るように聞きいってしまった。個人的には大当たりのテーマで、鈴木氏が研究発表を話している時、僕の頭の中にはラテンアメリカ文明の土台となっているカトリックと人種差別化による社会階層(クリオーリョ、メスティーソ、そしてムラート)、それと優生学(eugenics)との関係性の中に帝国主義の恐怖から未だに逃れられないアメリカ超資本主義経済の犠牲(奴隷)とは?や、そこに日本文明、神道と仏教の融合性を秘めた現代社会の中にGHQによる占領政策が結びつくものは何なのか?などと意味不明な妄想に浸っていた。



『すごい進化』/鈴木紀之インタビューはここをクリック。



BJANでの研究発表。鈴木氏



本の中身についてだが、理系のド素人である僕が下手に説明するより鈴木氏がとても分かりやすく説明していたのでそれをぜひ、引用したい。


"著書『すごい進化 「一見すると不合理」の謎を解く』が中公新書より発行されました!
「昆虫の生態を研究してます」というと、決まって「どうやって役に立つんですか」とか「新種を見つけたりするんですか」と聞かれるのですが、私の場合、研究の目的はそのどちらにも当てはまりません。それでは生き物の進化や生態について何が問題になっていて、研究者はどういうふうに解決していっているのか、私が進めてきた「テントウムシのエサ選び」や国内外の事例を取り上げつつ、分かりやすく説明しました。
専門的には、適応と制約、昆虫と植物の共進化、ジェネラリストとスペシャリストの共存、繁殖干渉、ハンディキャップ理論、性の維持、ベイツ型擬態、共生細菌などのトピックについて扱いました。
科学の啓蒙家ではなく、「啓蒙もする科学者」として、最先端の知見を臨場感とともに伝えようとしたつもりです。一般の方々にも専門家のみなさんにも響くものであればと願っております。"
アマゾンのページはこちらから:
https://www.amazon.co.jp/dp/4121024338






鈴木氏を筆頭にBJANで出会った研究達はこれからの日本を牽引していく日本の宝であり、彼らを見ていると「日本の未来は大丈夫だ!」と確信出来る。最後に彼の経歴を紹介して終えたいと思う。

 

Web中公新書の著者に聞くより引用。
鈴木紀之(すずき・のりゆき)
1984年神奈川県横浜市生まれ。2007年京都大学農学部資源生物科学科卒業、12年京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻博士課程修了(農学博士)。09年ウガンダのマケレレ大学に短期留学。日本学術振興会特別研究員(東北大学東北アジア研究センター)、宮城学院女子大学非常勤講師, 立正大学地球環境科学部環境システム学科助教などを経て、16年2月より、米カリフォルニア大学バークレー校環境科学政策マネジメント研究科に日本学術振興会海外特別研究員として在籍。専門は進化生態学、昆虫学。